アンデス岩塩
◆岩塩を選ぶコツ
アンデス岩塩などの世界の岩塩を選ぶコツを紹介します。
世界の岩塩には、モンゴル岩塩、アンデス岩塩、
パハール岩塩、ドバイ岩塩などのさまざまな地域の岩塩が、有ります。
世界の岩塩を選ぶ時のコツと言いますか、注意点を書いていきます。
世界の岩塩を選ぶコツ
(1)原産国や産地がイメージでぼかされていない
例えば「モンゴル岩塩」とうたった、中国産の湖塩があります。
当然、モンゴル国産の本物の岩塩とは全く異なります。
(2)成分表がしっかりしている
有害になる成分を「0mg」や「検出せず」と表記した塩は注意。
微量な成分は約を用いて表記するのがルールです。
(3)「ミネラル豊富」のキャッチコピーを過剰に使用していないこと
(4)視認できる不純物がないこと
岩塩は結晶なので、貝殻や海草の入る余地などありません。
(5)水に溶かして再結晶したものでないこと
ミネラルバランスが変わるので、岩塩の風味が損なわれます。
などがあります。
また、
世間ではなぜか「塩化ナトリウム以外」をミネラルと呼ぶようで
『岩塩は(海塩より)ミネラルが豊富』だとか、
『イオン交換膜法の食塩にはミネラルがほとんど含まれない』
などと、
自然食品業者や自然塩愛好家の方々は宣伝しています。
しかし、主要成分の「塩化ナトリウム(NaCl)」が
カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)
と同じく、
ミネラルそのものとも言えます。
化学的な理屈から言えば長い時間をかけて
ゆっくり結晶化するほど結晶の純度は高くなるはずなので、
地下で数万年もかけて結晶化した岩塩や数年がかりで
結晶化させた輸入天日塩などは、
いずれも高純度の塩化ナトリウムといえるでしょう。
ですから、塩化ナトリウムもミネラルとすれば、
自然食品業者や自然塩愛好家の方々の言っていることは
正と言えます。
世界の岩塩成分
岩塩・ヒマラヤ/ホワイトソルト
ナトリウム ……… 38.8g ⇒ 食塩相当量 98.66g
カリウム ………… 100mg
マグネシウム …… 51mg
カルシウム ……… 75mg
鉄 ………………… 0.13mg
マンガン ………… 0.025mg
岩塩・アンデス/ローズソルト
ナトリウム ……… 39.1g ⇒ 食塩相当量 99.31g
カリウム ………… 28.0mg
マグネシウム …… 38.7mg
カルシウム ……… 671mg
鉄 ………………… 11.0mg
海塩・沖縄/粟國の塩(釜炊き)
ナトリウム ……… 28.2g ⇒ 食塩相当量 71.63g
カリウム ………… 548mg
マグネシウム ……1530mg
カルシウム ……… 560mg
塩素イオン ……… 43.2g
硫酸イオン ………4529mg
鉄 ………………… 11.0mg
イオウ ……………1513mg
海塩・下関/最進の塩(平釜式)
ナトリウム ……… 33.1g ⇒ 食塩相当量 84.07g
カリウム ………… 211mg
マグネシウム …… 692mg
カルシウム ………1100mg
海塩・伊豆大島/海の精(赤ラベル)
ナトリウム ……… 34.0g ⇒ 食塩相当量 86.36g
カリウム ………… 240mg
マグネシウム …… 700mg
カルシウム ……… 400mg
鉄 ………………… 0.0042mg
銅 ………………… 0.0028mg
マンガン ………… 0.0020mg
クロム …………… 0.0020mg
亜鉛 ……………… 0.0011mg
日本食品標準成分表/食塩(イオン交換膜法)
ナトリウム ……… 39.0g ⇒ 食塩相当量 99.06g
カリウム ………… 100mg
マグネシウム …… 18mg
カルシウム ……… 22mg
日本食品標準成分表/精製塩(輸入天日塩)
ナトリウム ……… 39.0g ⇒ 食塩相当量 99.06g
カリウム ………… 160mg
マグネシウム …… 73mg
カルシウム ……… 55mg
日本食品標準成分表/並塩(輸入天日塩)
ナトリウム ……… 38.0g ⇒ 食塩相当量 96.52g
カリウム ………… 100mg
マグネシウム …… 18mg
カルシウム ……… 22mg