塩分の成分と働き

塩は生命体にとって不可欠な成分を持っています。

血液の約3%は塩分のため、不足すると血液は正常に機能できなくなります。

また食物を消化する胃液は
塩酸が主であり、塩分が不足すると消化機能が弱まります。
さらに塩は、防腐剤や
傷などの止血剤、化膿の予防、虫歯予防の力も持っています。

しかし塩分は、腎臓の働きや汗などにより常に体外に排出されているため、
常に補給する必要がある成分です。
ただし、過剰補給は、高血圧や心臓病などを誘発しやすいため注意が必要です。

ちなみに塩分の適量は1日約10グラム。
高血圧疾患や心臓疾患の場合は、
状態にもよりますが、5〜7グラムを目安にして下さい。

塩は人間だけでなく動物にとっても不可欠な成分です。
食塩で味付けできない動物は、冬眠あけに塩湖や海岸で塩をなめるといいます。

肉食動物は上に含まれた塩分、
草食動物は草木に含まれたわずかな塩分を摂取しています。