ウユニ塩湖

◆遠い将来、岩塩になるなかもしれない、 広大な塩湖

ウユニ塩湖 遠い将来、岩塩になるなかもしれない、 広大な塩湖が、ウユニ塩湖です。





ウユニ塩湖画像: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用


ウユニ塩湖

この広大な塩の固まりのウユニ塩湖 は、ボリビアの標高約3,700mにありまして、 南北約100km、東西約250km、面積約12,000kmです。
ウユニ塩湖は、ボリビアの西側にある小さな町。
ウユニ(Uyuni)は、のすぐ近くにあり、 塩湖観光の拠点となっています。
ウユニ塩湖の中央付近で回りを見渡すと視界の限り真っ白の平地であり、
寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚をおこします。
ウユニ塩湖は、標高約3,700mと 富士山と同じくらいの標高ですので、
晴れると青黒いほどの青空です。 高山病には、、気おつけましょう。
雨が降った後のウユニ塩湖 もまた、格別です。
塩の地面に空が反射し、
あなたは、 360度の青空の球の中心にいるような感じになるでしょう! 
さて、ウユニ塩湖は、岩塩候補だけあって、 塩が残って固まった状態になってます。 もちろん、舐めると普通に塩の味がしますが、 このままでは調理に使えません。

ウユニ塩湖

家庭で塩を精製する方法

塩湖で取れたものは、塩分濃度は高いでしょうけれども、
食用としては不適な不純物も混じっています。
ここでは、家庭で塩を精製する方法を書きましょう。

いろいろ方法はあると思いますが、
「焼き塩」が、比較的簡単だと思います。

(1)
目に見える程度の大きさのゴミを取り除くために、
まずは適量の水に溶かしてから、布巾で濾します。
これで、あらかたゴミは取れます。。

(2)
次に、キッチンペーパーなどで2度濾すか
あるいは、その後に、コーヒーフィルターなどで濾します。

(3)
濾した塩水を塩だけにするために、
テフロン加工のフライパンで熱し、水分を飛ばします。

もともとの「塩」の量にもよりますが、
たとえば手のひらいっぱいに乗る程度であれば、
(1)(2)を2〜3回に分け、
(3)で1回目が乾燥したら2回目を上から注ぎ足し、
それが乾燥したら3回目を注ぎ足し、・・・とすれば良いです。

大量にあるなら、(1)(2)を10回とか、適当な回数実行して、
(3)のフライパンに注ぎ足していけば良いのです。

そして、
重金属などイオン性の毒物が入っていた場合もありますので、
食塩(NaCl)の純度を高める必要があり、再結晶をします。

(4)
(3)で出来た、塩を魔法瓶に入れ、
それが溶けるぎりぎり少量の沸騰水を追加し、完全に溶かします。

(5) 
魔法瓶内の食塩水を丸一日くらいかけてゆっくり冷やし、
析出してきた結晶をキッチンペーパーなどでろ過します。
ろ液の方は廃棄します。

以上で、家庭で塩を手軽に精製できますね。

ウユニ塩湖とリチウム資源

さて、ウユニ塩湖には、あまり世間では、知られていない側面が、あります。
このサイトの主旨とは、少し離れますが、塩に関していることなので
掲載しておきましょう。

それは、燃料電池車と共に次世代自動車として有望な電気自動車(EV)、
ハイブリッド車(HV)、そしてプラグインハイブリッド車(PHEV)
に必須とされているリチウム資源です。

このリチウム資源・・・実は、塩湖に賦存しておりまして主として
炭酸リチウムとして産してます。
炭酸リチウム(Li2CO3)としての埋蔵量は、
米国地質調査所(USGS)によると5800万トンとされています。
世界のリチウム生産量のうち電池に使われる炭酸リチウムとしては 約75%で、年間7万〜8万トンであります。

埋蔵量ベースで世界の50%近くを保有する塩湖が、ウユニ塩湖なのです。

その他、南米では、
チリ北部に位置するアタカマ塩湖にある塩の鉱床は炭酸リチウム
その生産量は年間4万〜5万トンであります。。

しかし、ウユニ塩湖がある、
ボリビアのモラレス大統領が2006年5月に石油・天然ガスの
国有化を宣言して、資源ナショナリズムと反米をむき出しにしてきてますので
ボリビアの現政権ではウユニの資源開発は許可されないだろうと見られています。

CIAとか暗躍してモラレス大統領の暗殺とか有れば変化するでしょうが・・・^^;

とにかく西側鉱山会社にとって開発意欲が全くわかない状況ではあります。

以上、蛇足ですが、ウユニ塩湖とリチウム資源でした。